・この記事では、23年3月の韓国旅行の記録のうち、2日目午前のプサンでのできごとをまとめました
・主な内容:釜山港入港、韓国入国、韓国料理の話、クッパおいしい、釜山市内散策、ATMの使い方、ビビンバおいしい
前回
私が船旅が好きな理由のひとつに、揺れが心地いいというのがある。乗り物酔いをする方には共感されないかもしれないが、船の揺れは海が荒れていなければその非日常的な感覚と、人の少ない海水浴場の波打ち際でぷかぷか浮かんでいるようなゆったりとした感情を得ることができる。そんな中で気づけば熟睡をしていて、目が覚めた時は大変気分がいいものである。
たしか朝6時くらいだったと思う。気分がよく目覚めたら、船体がやたら静かだった。
もう着いたのか?と思ったけども、入港は朝8時と聞いていたから、まさかそんな早く着くわけないやろ~と窓の外を見ると…
もう着いとるんかい!
○釜山港に入港!
人生で初めて見る大陸の景色に、気分の高揚が隠せない。
同行オタクも起きていたので、狂う狂う狂う狂う狂う狂う狂う狂う狂う狂う狂う狂うと連呼して今の自分の感情を伝えた。
腹が減ったがレストラン閉鎖で朝食なんてものはないので、韓国でお世話になる人用のお土産を買うついでに自分用に買っておいた簡易パッケージでお買い得な通りもんを食う。
デッキに出て初めての外国の空気を吸いつつ朝の散策でもするかと思ったけど、夜のうちに強風のためデッキが閉鎖されていたらしく、出ることができなかった。かなしいけどとりあえず窓越しに釜山港の景色を撮る。
別の船もいます。
日本の定期客船航路の港でここまで都会な港はだいたい行ったことがある見たことがあるので、見たことない都会の港に到着するという点も新鮮味を感じた。
ついに下船の時!
なんかトミカでトレーラー重ね置きしたみたいな状態のトレーラーがある。
関釜航路は、日本側が関釜フェリー、韓国側が釜関フェリーという会社が運航している。釜関フェリーのコンテナ。
うおおおおおお!!案内看板はまだギリギリ日本にあっても違和感ない雰囲気。
下船
はまゆう
○入国手続き
長い通路を抜けると、まずは検疫があった。
乗船手続きの際に、税関申告表と健康状態質問書が渡されるため、船内で記入しておく必要がある。
検疫待機列に並んでいる間、職員さんがなにか大声で案内していたが、何言っとるかさっぱりわからん。
自分の番が来たら、健康状態質問書を手渡しする。
滞在地欄には宿の住所を書いていたが、Is this hotel's address?と聞かれて、うおおおお英語聞き取れる!!!と内心思いながらドヤ顔でイェース!って言ったら、write downとのことだったので、ハイすみません…ってなった。
後述するが、宿は東横インなので、東横インと言ったら、あーね、東横インねみたいな反応をされた。ええやん、東横イン…
検疫をパスして、入国審査待機列に並ぶ。
特に案内看板を見ずに列の長さだけ見て短いほうに行こうとしたら、韓国人用だったので係員に外国人用に案内される。
同行オタクが続けて検疫をパスしてきた。
どうやら同じく滞在地住所にホテル名を書いていなかったらしいが、同行オタクはハングルをかじっているため、イキってハングルで住所書いていたら韓国語で滞在先は?的なことを聞かれたっぽくて、意味が分からんかったと言っていた。何言ってるかわからんけど東横インとか言ってたら、はいはい今の人と一緒ねみたいな感じで追記すら求められなかったらしい。
韓国の入国審査は、顔写真と指紋を採取される。当局に個人情報を回収されてしまった。
顔写真、東横インの会員カードを作ったときに撮られる写真みたいな最悪の写りな写真を撮られ、それを見せられるというなんかの罰ゲームみたいな状態だった。後日、他の空港から入国したオタクに聞くと撮られた写真は見れなかったのとのことなので、もしかしたら釜山港限定かもしれない。
その他特に質問などもなく、審査完了のシールをパスポートに貼られて通過。
次は税関である。
持ち物はすべてX線検査されるらしく、小物はすべてカバンに入れるように案内があった。
申告品などなければ普通に通過できる感じだった。
○ついに韓国上陸!
で、いざ入国!!!!!
釜山港ターミナルの写真を1枚も撮っていなかったらしい。
このバスに乗ればプサン駅まで行けるらしいが、時間が微妙そうだったのと、別に駅まで歩けるので歩くことに。
ターミナル外観。
観光バスもいます。
道中、何やら見覚えがあるけど絶対公式じゃなさそうな電車の絵を発見。海、空、鉄道で北東アジアの交通結節点(?)プサンが完成します的なことが書いてる。日韓トンネル開通を示唆してる…ってコト!?
大きなビルがたくさん。
地下道をくぐると…
釜山の街並み!
ちなみにこの地下道、日本でもできれば歩いて通りたくないような薄暗くて人通りが少ないわりに長い地下道なので、釜山港からプサン駅まで歩きたいなら、港の国際ターミナルを出て左に向かうといいでしょう。我々は右に来たらこうなった。
すごい大都会。韓国第2の都市とのことなので、日本でいうと大阪レベルはあるのだろうか。
○朝飯の話
朝から何も食べておらず腹が減りまくっているので、クッパ屋に入る。韓国、外国で初めての食事でテンションが上がる。
韓国旅行で感じた韓国料理の基本
①付け合わせが大量に出てくる
②飯、汁は混ぜる
③皿や茶わんは持ち上げないことがテーブルマナーだが、そもそも熱くて持てない
クッパ!初めて食べます。
序盤、なんか汁の味が薄いな~と思っていたが、どうやら卓上調味料と、このキムチやオキアミなどの付け合わせを自分好みの量投入して食べるものらしい。調味料入れたらめちゃくちゃ味が濃くなったので、韓国料理の基本②飯、汁は混ぜる。コメをバーーッと汁の器に入れてガーッと混ぜて食うと天才になれました。
その後辛い調味料を入れたら激辛になって粘膜が本場韓国の洗礼を受けた。(そもそもキムチがめちゃ辛かった)
メニュー。この時はまったく読めなかったけど、なんとなく読めるようになった。
○釜山市内散策
飯後、駅に向かって歩く。
名古屋の基幹2みたいなバスレーンあるやんwと思ったらどえらい量のバスが走ってきて比較にならんかった。
これぞBRTの鑑。BRTのことをバス連接トランジットだと思い込んでる新潟や福岡あたりはこれを見習ってほしいね。
プサン駅に到着。
かっこよ電車
下車でみたことある駅名標デザイン!
怪しい風船人形もいます。
続いて、地下鉄に乗るっ!
釜山メトロ、磁気券は3月までで、4月からQRコード乗車券になるらしいので、記念に磁気券の1日券を購入。5000ウォンだが、たしかそこそこ乗らないと元が取れないくらい通常運賃が安かった覚えがある。券面は何も書いていないきっぷオタク的には1種類収集すればいいので楽だが味気はない。
券売機は1000ウォン札現金のみ対応で1枚ずつ入れるしかない。manacaのチャージ機か!(韓国の物価は日本とほぼ変わらないのに、1000ウォンは100円程度の価値のため、日本でいうと100円玉のみ対応の券売機だ。manacaのチャージ機よりひどい)
プサン駅駅
日本でいうと釜山駅前駅みたいな感じかな?国鉄釜山駅に乗換ができる地下鉄駅
プサン駅から1号線でノポ方面行きに乗車して16駅、地下鉄はいつの間にか高架線を走っていて東山線の様相を感じる頃、チャンジョン駅で降りる。韓国の都市鉄道はどこもフルスクリーンのホームドアがついている。
この駅で地下鉄が撮り鉄できると聞いたが、1枚も撮らなかった…
フルスクリーンホームドアのおかげでガラス越しの撮影になるが、同行オタクは1枚撮って満足していたのでまあええやろ
改札を出たらなんとびっくり、この駅川の上に建ってる!!!
エモ!エモです!拙者こういう建設案件大好き侍
河原は遊歩道になっていて、健康遊具でご老人がフィットネスをしている。日本でもよく見られる光景だ。
私がCities:Skylinesのような箱庭ゲーをやると絶対作りたくなるような立地の高架橋。川の上に線路や道路引くの本当に好き。用地を効率的に活用できて、用地買収面積も減って、見た目もおもしろい。けど、仕事じゃ絶対やりたくない、河川協議バカほどめんどくさそうなので。
○海外キャッシングの話
実は入国後、プサン駅のATMでウォンを引き出そうとしたのだが、引き出せなかった。
チャンジョン駅前のブンイレにLOTTEのATMがあったので再チャレンジ。50000ウォンを引き出すことに成功した。
持ち物の紹介記事で触れたが、海外キャッシングは大変便利だ。
ここで罠があったので共有する。
海外キャッシングで、日本で発行したクレジットカードを海外のATMに入れる際、ATM画面でまず押さないといけないボタンは、「お引き出し」でも「日本語」でもなく、「foreign card」だ。プサン駅のATMで引き出せなかった原因はここにある。
言語選択で日本語が選択できる助かるねと、初期画面で日本語を押した結果、日本語画面で操作できるのはdomestic card(=韓国で発行したカード)の取り扱いのみであったらしい。日本で発行したカードは先にforeign cardを押してから次に出てくる画面でキャッシングに進まないといけない。
LOTTEのATMで引き出しができたのは、初期画面にデカデカとdomestic 〇〇、domestic△△、foreign○○、foreign△△といった形で、海外発行(日本発行)はどのボタンを押すかがすぐにわかったからだ。ちなみに、foreignを選択したら次の画面で言語選択で日本語が選べた気がする。
機種によってボタン配置や書いてあることはまちまちなのでここでその辺解説はしない(できない)が、間違いなく言えるのは、言語設定よりもforeign表記のあるボタンを優先して押そう!です。
ちなみに、LOTTEのATMと書いたが、日本では菓子メーカーで有名なLOTTEは、韓国では巨大財閥であり百貨店などを中心に様々な事業を展開している。旅行中もATMやスーパーマーケットなどでお世話になることだろう。
ブンイレでついでにバナナ牛乳を購入。これ、韓国で有名な飲料だそうで、ここで初めて飲んだのだが、この後旅行中度々購入することになる。とてもうまい。
購入時、店員さんが韓国語でなんか聞いてきたが、ガチで何言っとるかわからんので困る。韓国旅行中、韓国語が理解できなくて困った機会、案外コンビニで一番遭遇した。聞かれていることの方向性がまったくわからないからだ。
思えば、日本でコンビニを利用すると、あたためますか?レジ袋はいりますか?ポイントカードはお持ちですか?お支払方法は?箸つけますか?スプーンは?ストローは?etc…
韓国語理解できなくても雰囲気でわかるかな…と思ったアナタ!コンビニ店員からこれだけの選択肢がある問いかけ、雰囲気もクソもありません!
今思えばこの時はたぶんストローいるか聞かれてたんだろうなあ
コンビニ失敗談はこの後も出てきます…
○ソミョンで昼食
1号線を元来た方向へ戻り、ソミョン(西面)駅で降りる。
大都会だ。ソミョンは、プサン駅を名古屋駅だとすると栄みたいな、札幌ならすすきの、広島なら紙屋町みたいなエリア。道ゆく車や風景は近代的なのに、車はすごい勢いで走っていて、至る所からクラクションが聞こえてくる、東南アジアの国々のような印象。
ここで金海空港から入国した同行オタク2と合流。海外で現地集合で草を生やす。
昼飯を求めて、大通りから横道に入る。大通りのBRTが路面電車の雰囲気があるせいか、本当に紙屋町みたいな雰囲気になってる。
かっぱ寿司もあります。
青看板は日本とほぼ変わらない。
お昼として、ビビンバ屋に入店。
この店は席にあるタッチパネルで注文も支払いもすべて完了するタイプで、日本語対応しておりうれしい。
国の物流、カス、良いデー、進路、大統領選挙…
この時はゲラゲラ笑って終わっていたが、カスと大統領選挙は旅行中何度も目にする韓国でメジャーな飲料だった。
韓国有識同行オタクによると、朝鮮も元々漢字があったことから、ハングルには同音異義語が多く、この日本語訳は確かにそうとも訳せるとのこと。
石焼きビビンバ!
韓国ではこういうセルフサービスの店でも付け合わせが大量に出る文化は変わらないが、ビュフェ形式となっていることが多いので、現地のお客さんの行動を参考にして好きなだけいただこう。
ここのキムチやコチュジャンは辛くなかったので大変おいしくいただいた。
けど、さっき合流したオタクくんは辛いと言っていたので、単に1軒目の洗礼でわからせをされていたということかもしれない。
続きます。
○記事内で紹介した飲食店
○記事内で紹介した観光地
新幹線の無断転載(?)画像が仮囲いに使われている工事現場
◯この記事の移動情報
1.
釜山メトロ1号線
プサン駅→チャンジョン
2.
釜山メトロ1号線
チャンジョン→ソミョン